コートについて court

グラスコートの特徴 (天然芝への憧れ・思い)

世界的にも数少なくなったグラスコート、それを守っていくために。

グラスコート佐賀テニスクラブの芝は、高温多湿の日本の気候風土に適応しているアメリカ原産の南方系夏芝で『ティフトン328』という品種です。茎から葉が出ている位置が高く、葉は柔らかいけれど擦り切れに強くスポーツ系の芝と言われています。

この品種の芝は、葉の付き位置が高いために4㎜以下の「低刈り」が難しく、しかし8㎜の長い芝ではボールがほとんどはずまなくなってしまうために定期的に目土・目砂を入れて茎の部分を隠してしまう調整作業を行う必要があります。そうすることでボールは適度なバウンドをするようになり、快適なテニスが楽しめるようになります。

芝全体を健全に保つため、またコートサーフェスの快適な状態を生み出すために行わなければならない細かい作業はたくさんあり、一年中、それを休むことなく行わなければなりません。

シーズン中の刈り高(芝の長さ)は「6㎜」。芝というものは本来、伸び放題にしているのが一番健全ですが、我々の都合で短く刈られてしまっているために、いつもストレスが溜まっている状態になっています。ストレスが溜まった状態に虫がついたり、病気に冒されたりすると、芝は一気にやられてしましいます。

世界的にも数少なくなったグラスコート、それを守っていくために、当クラブでは専門職のグリーンキーパーを中心に、日々のメンテナンスから四季・年間を通したトータル管理まで、1975年の開設以来培ってきた技術・ノウハウと憧れ・思いで、365日・全力で天然芝に真摯に向かい合っています。

そして、一人でも多くのテニス愛好家に皆さまに、この天然芝コートでのプレイを味わっていただきたいと思っています。